内容説明
「死刑はやむを得ないが、私としては、君には出来るだけ長く生きてもらいたい」(死刑判決言い渡しの後で)。裁判官は無味乾燥な判決文を読み上げるだけ、と思っていたら大間違い。ダジャレあり、ツッコミあり、説教あり。スピーディーに一件でも多く判決を出すことが評価される世界で、六法全書を脇におき、出世も顧みず語り始める裁判官がいる。本書は法廷での個性あふれる肉声を集めた本邦初の語録集。これを読めば裁判員になるのも待ち遠しい。
目次
第1章 死刑か無期か?―裁判長も迷ってる
第2章 あんた、いいかげんにしなさいよ―あまりに呆れた被告人たち
第3章 芸能人だって権力者だって―裁判官の前ではしおらしく
第4章 被告人は無罪―「有罪率99.9%」なんかに負けない
第5章 反省文を出しなさい!―下手な言い訳はすぐバレる
第6章 泣かせますね、裁判長―法廷は人生道場
第7章 ときには愛だって語ります―法廷の愛憎劇
第8章 責めて褒めて、褒めて落として―裁判官に学ぶ諭しのテク
第9章 物言えぬ被害者を代弁―認められ始めた「第3の当事者」
第10章 頼むから立ち直ってくれ―裁判官の切なる祈り
著者等紹介
長嶺超輝[ナガミネマサキ]
1975年長崎県生まれ。九州大学法学部を卒業後、弁護士を目指し、塾講師や家庭教師の指導と並行して司法試験を受験。七回の不合格を重ねて懲りる。現在はライター業の合間をぬって裁判傍聴に通う日々。2005年の最高裁判所裁判官国民審査では、対象となった裁判官六名の経歴や過去の発言、判決骨子をまとめたサイト「忘れられた一票」が各方面で大きな反響を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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